Rydvall/Mjelvaはスウェーデンのニッケルハルパ奏者Erik Rydvalと、ノルウェーのハーディングフェーレ奏者Olav Luksengård Mjelva によるデュオ。どちらも北欧の民族楽器で共鳴弦のついた擦弦楽器なので音の相性は良いし共通点も多いのだが、2本でのデュオというのは意外にも少ない。ニッケルハルパは鍵盤楽器なので少し旋律が硬くなるのだが、比較的ゆったりしたハーディングフェーレの伴奏や時折はいるピツィカートで特性を活かしながら役割を振り分けていて、とても聴きやすい。
曲目はポルスカ(ポーランド由来といわれるスウェーデンの舞踏曲)やスプリンガル(ポルスカに近いノルウェーの舞踊曲)が中心なのだが、舞踊よりもメロディアスな印象が強いアレンジなので、踊るよりもじっくりと聴くための音楽という印象。歌もない擦弦楽器だけの演奏は当然息継ぎも必要ないのでひとつのフレーズが長いのも「聴かせる」印象が強い要因かもしれない。
少し寂寥感のある旋律と倍音の多い音は乾いた清澄な空気を思わせるようで、まさに「北の音楽」なのだなぁと思う。南の音楽は湿っぽくて耳にもまとわりつく感じがあるが、北は潔く流れてゆく、と思うのは偏見だろうか(北半球中心の見方だけれども)。ともかくエレガントで品性のある音。

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