Petra Haden『Petra Goes to the Movies』(2013)
Patra Hadenがひとりで多重録音を用いて映画音楽を歌った作品。伴奏やオブリガートも彼女のヴォーカルが重ねられている。ニューシネマパラダイス、サイコ、007、スーパーマン、バグダッド・カフェなどの名作の音楽が、独自の解釈で歌われているのだが、緻密な編曲で彼女の才能の深さが存分に感じられる。優しい歌声で幻想的なイメージだけれど、芯の通った明瞭な音で強い個性を感じさせる。
Yo-Yo Ma 『Yo-Yo Ma Plays Ennio Morricone』(2004)
Yo-Yo Maが映画音楽の巨匠Ennio Morriconeの楽曲を演奏したアルバム。演奏にはモリコーネの映画音楽をたびたび録音しているOrchestra Roma SinfoniettaとピアニストGilda Buttàが加わり、モリコーネ自身が指揮とプロデュースを務めた。名曲ガブリエルのオーボエ、(「ミッション」)、ジュゼッペ・トルナトーレ作品、セルジオ・レオーネ作品、ブライアン・デ・パルマ作品などの名曲がヨーヨー・マらしい感情豊かな演奏で聴ける。
Keith Jarrett 『Bach: French Suites』(1993)
Keith JarrettがECMから出しているバッハの作品を演奏したシリーズのひとつで、これはフランス組曲をチェンバロで演奏したもの。クラシックのリスナーからはあまりよくない評判もあるようで、わたしにはよくわからないのだが、ソロコンサートでの即興演奏にも時折バッハの文法が感じられることがあり、その源流が見出される演奏。
Sting 『Songs From the Labyrinth』(2006)
Stingとリュート奏者のEdin Karamazovが17世紀イギリスの作曲家John Dowlandの作品を歌い演奏した異色のアルバム。宮廷楽士を目指したもののカトリックであった彼はそれが叶わず、ヨーロッパ各地に遍歴を重ねた彼の手紙の朗読を交えながら演奏している。ダウランドをメランコリックに編曲した深遠な響きは、聴く空間を教会堂のように静謐な空気で満たしてしまうかのようだ。スティングの朗読も抑制的でたまらなく良い。部屋の明かりを落として、蝋燭を灯して聴きたい1枚。
坂本龍一『TREE』(2012)
坂本龍一と、チェロにJaques Morelenbaum、ヴァイオリンにJudy Kangを加えたトリオによる坂本のセルフカバーアルバム。彼の有名な作品が多いのだが、擦弦楽器の絡み合う音が奏でる悲痛で美しい音が素晴らしい。とくにHappy Endはこのアルバムを聴くまであまり印象の薄い曲だったのだけれど、改めてこのトリオで聴いてみるとこれほどまでに美しい曲だったのだなと感じ入った。
コメント
コメントを投稿