Tubis Trio 『So Us』(2019)


 

Tubis Trioはポーランドを拠点に活動する、Maciej Tubis(ピアノ)、Paweł Puszczało(ベース)、Przemysław Pacan(ドラム)によるピアノトリオ。2008年に発表したライブアルバムLive in Luxembourgでデビューし、スタジオアルバムは2017年のThe Truth、2018年のFlashbackに次ぐ3枚目だが、これまでのアルバムはどれも非常に完成度が高く、洗練されている。

ジャズを基調としながらも、ロック、電子音楽、ミニマリズムを吸収して、ジャズのとっつきづらさを一切取り払ったような流麗で癖のない音。e.s.t.にもBrad Mehldau Trioにも似ていると言われる彼らだが、たしかにe.s.t.のようにポップでかつロックでありながら、Mehldauのようにクリーンで清澄なサウンド。e.s.t.の後継と目されるトリオは数多くあるものの、いつもその期待に裏切られてきたわたしなのだが、このトリオはe.s.t.らしさとらしくなさを両方持っていて、とても好感が持てた。

とくに2曲目のBarfly Dougieや4曲目のWednesday It Isはメルドーのようなメランコリックで叙情的な演奏だし、一方で3曲目Secret Agentはエフェクトのないe.s.t.という印象。それでもポーランドジャズらしいコメダの系譜を継いでいると思わせるのがKomorebi NowやQuantum Junkieだ。

彼らのアルバムにはTokyo、Karate、Komorebi Nowなど日本語のタイトルが含まれる曲がいつも収録されているのだが、未だに来日公演はないようだ。日本で聴ける日が楽しみである。

コメント