Charlie MarianoとCholet-Känzig-Papaux Trioによるアルバムで、マリアーノの晩年ともいえる2006年にリリースされた。
Cholet-Känzig-Papaux TrioはCKP Trioという名義でも活動しているが、Jean-Christophe Cholet(ピアノ)、Heiri Känzig(ベース)、Marcel Papaux(ドラム)によるトリオ。フランスを拠点に活動していて、叙情的で静謐な演奏が特徴的だ。
ビバップを継承しながらも伸びやかに歌うマリアーノとCKP Trioの組み合わせは意外ではあるものの、ここではマリアーノはビバップっぽさはあまり感じさせず、彼の唸るようなバラードを、魂を込めて歌うという印象だった。
1曲目のPrelude To a Kissのイントロ、ゆっくりと溶けるような演奏でこのアルバムの印象が決定づけられた感がある。これは彼の息で耳を通して心臓に訴えかけるような音楽なのだと。
スタンダードが多く、どれも外れのないバラード。トリオももともと主張が強いタイプではないので、全体的にマリアーノに寄り添うような演奏なのだが、マリアーノの呻くようなソロの後で存在感をあまり感じないこともあったのだが、わたしはこのトリオのファンとして聴いているので無理してる感じがなくて、むしろ好印象だった。
それにしてもやはり、何度も繰り返し聴いてしまうのは黒いオルフェ。悲痛の中で咽ぶような圧倒的なソロは本当に素晴らしい。しかし感情が大盛り全部乗せでやってくるような演奏でお腹いっぱいだ。
Spotifyでは見つかりませんでした。すみません。

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