昨日のNHK-FM「音楽遊覧飛行」でサラーム海上さんが掛けていてぶっ飛んだ曲。
Trad.Attack! はエストニアのフォークトロニカ(電子民族音楽)バンド。スリーピースバンドで、メンバーと楽器は以下の通り。
Sandra Vabarna :ヴォーカル、トルピル(エストニアのバグパイプ)、口琴
Jalmar Vabarna :ギター、ヴォーカル
Tõnu Tubli :ドラム、ヴォーカル
エストニアといえばルーン民謡が有名だ。彼らも古い民謡の音声をリミックスして新しい電子音楽に組み替える手法を使った曲も制作しているが、本作はバンドの演奏を主体としたアルバムになっている。音は80〜90年代のテクノポップ、シンセポップ風だが、ギターとドラムの抜群のリズム感がグルービーで新鮮だ。スリーピースなのにトランジーでダンサブルな音。
それでいて民謡のメロディが際立っている。Sandraは大学で伝統音楽を学んだ経験もあり、民謡への理解も深い。冒頭から単調の同じメロディを繰り返すのもエストニア民謡に由来していて、時折トルピル(バグパイプ)や口琴のソロが入る。これが絶妙に中毒性のある音なのだ。そして時折近年のメタルやオルタナのような音も垣間見える。
製作のペースも速く、4月に本作をリリースしたのち、7月には『Ah!』、そして12月には『Mymiatures - Songs That Never Grew Up 』をいずれも自主レーベルから発表。また、冗談で世界の全ての国を訪れるというマスタープランを発表したが、すでに37ヶ国で公演を行っている。2018年には来日して4公演を行った。その活動の熱量にも驚かされる。

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